【嫌韓、反日の人たちへ。】フリーハガーとして活躍する桑原さん、スヨンさんと対談してみた。_前編

韓国ソウルの反日デモの前で日本人として目隠ししてフリーハグを実施し、Youtubeでは約140万回再生されている桑原さん。そしてチマチョゴリを着てフリーハグを実施し、日本縦断を達成、NHKでもフリーハグの活動を特集されました韓国出身のスヨンさんにインタビューしました。内容はフリーハグを始めたきっかけと今後の活動、日韓の現在と未来について。前編、後編と2回に渡ってインタビューの内容をお届けします!

真剣な内容を話していますが、終始笑いの耐えないとても楽しい時間となりました。フリーハグ中には見せない2人の一面もございますので、お楽しみいただければと思います!

では前編をお送りいたします。

 

桑原さんがフリーハグをはじめたきっかけ

桑原さんがフリーハグをはじめたきっかけを伺っていきたいと思います。

「人が感動する動画を作りたい」と思ったのが最初のきっかけです。そして当時、自分が抱いていた世の中に対する関心が「なぜ日本人は韓国人に偏見を持っているのか」でした。

その偏見をなくすための解決手段として、思いついたのがフリーハグでした。他に方法があればそれでもよかったんですよね。そして韓国で実際行ったフリーハグを動画にしたところ、反響がありました。

二人の活動のおかげで、日本でフリーハグの認知が広まったと思います。そのきっかけを作ったことは本当に素晴らしいですよね。ありがとうございます!

僕たちの会社のミッションは「Cross Border」は国籍、人種、 宗教、 性別、学歴等のありとあらゆる境(Border)を越えて(Cross)人と人が交流することです。そうすることにより世界の偏見と差別が無くなって世界平和につながると思っています。当然ですが、メディアはおもしろい情報や刺激のある情報しか出しません。仲が悪い、何か問題が発生したという情報をメディアが出し、日韓の99%の人はそれしか見ていません。しかし、残りの1%のリアルな情報を桑原さんやスヨンさんが発信しています。

その1%のリアルな情報が少しでも世の中に出ることがCross Borderにつながると思っています。直接会って話して、感じることでリアルな日本人、リアルな韓国人を知れる。そのきっかけつくりが素晴らしいと思います。理由はなんであれ、その勇気を持っている人はあまりいないですよね。

でも、最初はすごく緊張しましたよ。殴られるとか、暴言を吐かれるのではないかと。それに、今まで誰もやったことがないから、これがいったい何の役に立つのかと思いました。昔からクレイジーとよく言われていましたが、我ながらアホだなと思いながらフリーハグをやっていました。

ムーブメントを起こす人は、最初アホと言われています。アホなことをやっている人がリーダーになっていきます(笑)

動画を公開してから結局1年間、動画がバズることはなく、やっぱり俺はアホだったと。でも、やり切ったから、後悔はありませんでした。
それがたまたま、1年後に大きくバズり、結果が出て、自分を信じてやりきってよかったなと思いました。

 

スヨンさんがフリーハグをはじめたきっかけ

続いて、スヨンさんの活動のきっかけとは?

韓国の大学の話から話しますね。私は大学で日本文学・文化遺産解説専攻し、建築、美術、歴史を受講しました。そこで植民地時代の歴史に興味を持ちました。韓国人のために活動した人もいるし、悪いことをした韓国人もいる。いろんな問題や背景があるのに、日本の一つの面だけにフォーカスがされているように思い、それをちゃんと勉強したいと思いました。いろんな角度から物事を見たかったんです。それで、2015年4月から静岡大学で1年間交換留学をしていました。

両親は反日に近い思想を持っていて、留学も反対されました。でも、実際の目で見た日本は、韓国の情報と違いました。そして桑原さんのフリーハグの動画を見て、この人はすごいと思い、「アドバイスをしてください!」と桑原さんに連絡をしたのがフリーハグのきっかけです。
 
今の日韓問題は難しいから、みんなどうでもいいと諦めています。テレビでは、政治家、偉い先生が難しい話をしていて、聞いても理解できません。私たちができること、誰でも参加できること、誰でも簡単に日本が好き、韓国が好きと表現できるのがフリーハグだと思いました。

俺が韓国でフリーハグをやった動画をはじめて見たとき、どう思った?

この人の覚悟がすごいと思いました。

覚悟というのは、フリーハグが恥ずかしい活動だから?それとも、韓国で日本人がフリーハグをすると危ないから?

日本人がフリーハグをやっても韓国では危なくないですよ。だけど、「韓国人は日本人が嫌い」という情報がある中で、韓国でやるというのは相当の覚悟があったと思います。

俺は、本当は韓国人全員が日本を嫌っているわけじゃないという事実を知っていたけど、日本の社会では、「韓国人は日本人のことが嫌いだ」と思われている風潮があるよね。

 

忘れられないフリーハグの思い出

フリーハグやっていてよかったことってありますか?

自分は目隠しをしてフリーハグをするというスタイルをよくします。なので、誰がどんな表情でハグをしているかは毎回わかりません。

今回の反日デモのフリーハグ動画で反響があったのは、泣きそうな顔をして力強くハグするおじさんのシーンです。なんともいえない表情のおじさんを見て感動した、泣いたというコメントがありました。
 
長い時間無言で力強くハグをされたので記憶に残っています。ハグの長さや力強さに、その人の思いが反映されているんです。

私の思い出は宇都宮で泣いていた女子中学生とのフリーハグです。今の日韓の影響で、こどもたちの日韓交流会が中止になり、本当に韓国の友達と会うことを楽しみにしていたのに、両親に止められたそうです。
こどもたちにも影響を与えていて、大人の話だけではないと思いました。

 

フリーハグの辛かった思い出

いやだな、怖かったというネガティブな思い出はありますか?

俺はまったくないですね。

私は、セクハラですね。
ほとんどの人が「韓国人だから危ない」と思っていますが、実は「女性だから危ない」状況が多いです。フリーハグに賛同してではなく、単に女性の体を触りたいという人がいました。嫌韓に関して何を言われても、それもあなたの意見ですよねと反応ができますが、セクハラは許せません。

韓国人だからハグはしたくないと言われるとそういう意見を尊重することもフリーハグ活動では重要なので理解します。しかし 女性だから、なめられたり、セクハラは我慢できません。

そういう危険とも隣り合わせなんですね。勇気を出して行動してくださりありがとうございます。

 

フリーハグを通して伝えたいこととは

嫌韓、反日の人もハグの現場に居合わせたり、動画を見たりすると思いますが、そのハグを通して伝えたいことはありますか?

基本的に自分が伝えたいことは言葉では語らないようにしています。自分が何かを言って、相手を変えようとするスタイルが好きじゃないんです。

だって、人って誰かに何かを言われても自分自身で気づかない限り、変わろうとしないから。だから、自分がしていることは自分の思いを伝えるということではなく、視聴者が自分自身で考えることのできる機会を映像を通して提供しているだけだと考えています。

この動画を見てあなた自身が感じたこと、それ自体がそのまま自分のメッセージだと思っています。

過去4年間の活動で反韓の人もいらっしゃいましたが2019年に行ったフリーハグ日本縦断では反韓の人には会いませんでした。

「韓国人嫌いです。」と目の前で言われたら、「それもあなたの意見だし、それを尊重します。
私とあなたの立場が違うから、あなたが悪いと言えない。あなたが韓国を嫌いでも大丈夫です。」と言います。

でも、そのいう人たちの意見をまとめて、これからの日韓関係を考えていきましょうというのがわたしのフリーハグ活動の目的です。

琉球新報で、スヨンとフリーハグをした中学生が意見を載せていましたよ。「恥ずかしかったけど、ハグしたら、あたたかかった。同じ人間だった。仲良くできるんだ。韓国人だけど同じ人間じゃん」と感じたようです。勇気を出してくれたんですね。

 

フリーハグの影響について

桑原さんのフリーハグ の活動は日本からの反響はありますが、韓国からはあまりいいねやリアクションが来ていないですよね。

自分の活動は日本人に知ってもらえればいいから、ある程度成功しています。問題はスヨンの方です。韓国人に見てもらいたいのに、韓国のメディアはあまり取り上げません。

フリーハグの活動は、「それで何になる?」と思われています。歴史や政治問題があるのに、ハグしてどうするの?ハグでなかったことにするの?という雰囲気があるから、広まりません。

今回のおはよう日本で取り上げてもらった私の活動を韓国語で韓国のコミュニティにアップしました。「たった一回のハグで解決しようとしていないよ、雰囲気や世論を作るのはわたしたちです、まずは、お互いの偏見をなくしましょう」と言ったら、「そうだね」と賛同してくれました。

ハグだけで日韓関係を改善しましょうって意味で伝わっていて、我々の考えはなかなか届いてないかもしれません。

 

フリーハグで嫌韓は変わるのか

フリーハグをして、嫌韓、反日の方々の反応が変わったことありますか?

フリーハグをするための活動資金を得るために、クラウドファンディングを利用しました。
そこで、5万円を支援してくれた方が2人います。しかもその2人は「韓国が嫌い」と言って5万円を出してくれたんです。
 
一人は東京のお寺の住職さんで、私の人生で初めての嫌韓の人です。会う前はすごく怖かったんですけど、よく笑う優しい人でした。

韓国料理屋さんを予約してくれて、マッコリを飲みながら話しました。「あなたは私が人生で初めて会う韓国人で、偏った情報だけ見てきたということがわかり、自分の考え方が変わりました」と住職さんが言ってくれました。

やっぱり実際に直接会って話すことは大事。住職さんの考え方をスヨンさんが変えたんですね。

もう一人います。クラウドファンディングが思ったよりうまく行っていて、目標金額を途中で60万から80万円にあげましたが、最終目標金額達成はできませんでした。

そのときに、手紙をもらいました。手紙には、「なぜあなたが目標金額を達成できなかったのかわかりますか」と書かれてありました。

自分(スヨン)があんまり頑張らなかったから、ごめんなさいと思いました。次のページに「僕の入金が間に合わなかったから、達成できなかったんですよ」という言葉とともに、現金が入っていました。「あなたの活動のためだけじゃなくて、応援してくれる人の気持ちを踏まえて使ってください、これはみんなの気持ちです」という手紙でした。

韓国を嫌いな彼が、自腹を払い、私の活動だけじゃなくて、応援しているみんなを支えているので感動しました。

嫌いだと言っていたのに、変わるものなんですね。

次回は後編をお届けします。後編はこちら。

         

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